ロンボク島旅行記
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入国審査の係官は2名。多くの韓国人が並んでいる若い女性係官の列に私も並ぶ。もう片方の男性係官の
列は西洋人専用らしく、審査も早い。明らかに待遇に差別があった。いよいよ私の番。女性係官はニコッと会
釈して、私のパスポートを受け取る。ペラペラとページをめくって査証(ビザ)を探す。問題があれば、ここで何か
聞かれるはず。ところが、無言のままパスポートが返ってきた。半信半疑で入国スタンプを探すと、しっかりと押
されていた。入国が認められたのである。
しかし、インドネシア大使館の言う、「マタラムからのインドネシア入国は不可能」という渡航情報は一体何だ
ったのだろうか。旅行ガイドブックの「個人旅行」や「地球の歩き方」にも、しっかりとこの注意事項は記載されて
いる。この情報を信じて、仕方なく旅程を変更し、ジャカルタやバリから入国する旅行者が存在するだろうこと
は否定できない。
空港出口にタクシー・チケットカウンターがあって、
「タクシーはいかが?」
と、呼び止められた。外でドライバーと交渉するのも面倒なので、割高と知りつつもお願いした。料金は予約し
てあるホテルの所在地であるスンギギという観光地までRp.30,000(約430円)。ルピアの現地通貨は一切持って
いないので、空港内の両替所でとりあえず5000円分を両替した。
タクシー・チケットカウンターからタクシーまで、ポーターが誘導してくれた。その距離僅か10m足らず。タクシー
の助手席に座って、いざ発車の段になって、このポーターに窓越しにチップを要求された。晴れて入国できた嬉
しさも手伝って、Rp.5,000(70円)も渡してしまった。
午後7時。既に夜の帳に包まれたマタラム市内。運転手と英語で会話しながら田舎道を走ること20分、スンギ
ギに到着した。
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