ロンボク島旅行記

2003年11月03日 シルク・エアーライン
 シンガポールに地下鉄のMRTが接続されたために、市内から安く空港入りする事が出来た。僅かS$1.8(約 100円)足らずである。タクシーならS$15(約900円)が相場だから、その差は歴然である。
 (MRTの空港駅からチェックインカウンターまでかなり歩かされるのかな?) 
と、心配したが、地下の駅出口をエスカレーターで上がったら、そこが「ターミナル2」の玄関前だった。残念な がら、「ターミナル1」へのMRTのアクセスは今のところ無い。その場合はモノレールで移動することになる。何 でも、チャンギ空港は「ターミナル3」の建設も予定中とかで、一体どこまで大きくなっていくのだろう。
 チャンギ空港はハブ空港としての機能が大きい。つまりは飛行機間の乗り換えがし易いということ。従って、 乗り換えチケットのチェックインも前搭乗地(今回私の場合は成田)で既に行えるのが通常。これは便利だ、搭 乗開始時刻まで空港入りしなくて大丈夫なのだから。ただし、ゲート・ナンバーまでは前搭乗地では分からな い。ギリギリになって空港入りして、広い空港内を走り回ることは避けたい。
 午後3時00分。ひまわり畑のある喫煙所で心ゆくまでタバコを吸っていたら、
 「ロンボク行きのシルク・エアー126便はファイナル・コールで乗客を機内に案内中」
のアナウンス。ヤバッ、走る、走る。喫煙所が少なすぎるよ、この空港は。
 シルク・エアーなんて聞いたこともない航空会社だし、
 (プロペラのオンボロ機なのかな?)
と、予想していたら、新品(中古ではないという意味で)のジェット機だった。そして、迎えたスチュワーデスたち はシンガポール・エアーと同じ制服を着ていた。その後の調査では、このシルク・エアーはシンガポール・エアー の子会社であることが判明した。
 飛行機は、出発予定時刻の30分を過ぎても全く動く気配がない。そこで機長のアナウウンス。
 「生憎、乗客のひとりの荷物が行方不明なので、出発までもう少しお待ち下さい」
 乗客は韓国人が圧倒的に多く、西洋人も結構居る。あとはインドネシア人で、日本人は私だけ。私は3列シー トに韓国人カップルと一緒だったので、シートベルト着用サインが消えると共に、スチュワーデスにお願いして、 後方の非常口脇の席に移動させてもらった。
 ロンボクのマタラム空港までは2時間半のフライト。さすがシンガポール・エアーの関連会社だけあって、普通 に機内食が提供された。豪華さでは東京−シンガポール間の便よりも劣っていたが。アルコール類では白ワイ ンが飲めた。ホントはウィスキーの水割りが飲みたかったが、一応は遠慮して頼みもしなかった。
 午後6時半。ロンボクの島上を旋回しながら高度を下げ、ややドスンという衝撃を伴ってシルク・エアー126便 はマタラム空港に着陸した。沖縄の離島によくあるような、小さな田舎の空港といったイメージのマタラム空港。 いよいよ入国審査である。ここまで来て、入国が拒否されてはシャレにもならない。



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