ロンボク島旅行記

2003年11月03日 西洋オカマ
 スンギギの街は2Kmに及ぶメイン・ストリートを中心に形成されている。そのストリートの両側には洒落 たレストランやホテル、コテージが並ぶ。夜は屋台が出没し、レストランではバンドの生演奏も行われ、 結構騒々しい。
 ところがこの時期は雨季突入のオフ・シーズン。去年のバリ島爆弾テロの影響も加わって、観光客は 非常に少ない。倒産したホテルの数も少なくなかった。すると、当然人員の余るのが物売りやポン引き といった怪しい奴ら。私の歩く方向にしつこく着いてくる。一番多いのがネックレスや時計を売る物売り たち。彼らはその売り上げでその日の食事を賄うのだから必死である。早くもこのような輩たちを相手 に、首を横に振る仕草を繰り返すことに疲れてしまった。
 「トロピカーナ」というイタリアン・レストランで食事することにした。好物のピザがインドネシアでは安い から、早くもその欲望に駆られてしまったのだ。店員に勧められてオーダーしたのは、ミドル・サイズ(当 然半分くらい食べ残した)のトロピカル・ピザ。南国フルーツ盛りだくさんのトッピングでRp.30,000(400 円)の激安。窯で焼き上げるから、30分以上待たされると言うことなので、ビンタン・ビール大瓶を飲み ながら、店員と話して情報収集。やはり爆弾テロの影響は深刻らしい。
 「かつて賑わった頃は、どこのホテルやレストランも客で溢れていたものさ」
と、店員は語る。
 さて、このレストラン。客はほとんど居なくて、私以外は隣のテーブルの西洋人カップル?のみ。その お隣さんが、
 「ご一緒しましょう」
と誘ってくれたが、遠慮しておいた。とりあえず握手だけして、挨拶は交わしておいたのだが、一方の男 が見るからにゲイだったからだ。刈り上げヘアーに赤のチョッキ姿のその男の目は明らかにぶっ飛んで いた。
 腹一杯でホテルへの帰り道。また物売りたちに声を掛けられる。
 「アンニョンハセヨー」
 「I'm not Korean」
 「コンバンワー、コンニチワー、ナカダ(サッカーの)、ハッパあるよオンナも」
と、まあどこでも同じなアジアでの光景。インドネシアの初日はこうして終わった。  



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