ロンボク島旅行記

2003年11月09日 マンゴー
 午前8時、チェック・アウト。精算はジャスト(2泊分)でRp.100,000(1300円)だった。チドモも居ないので、荷物 を背負って桟橋まで歩く。途中、船のチケットを手配するという輩たちに出逢ったが、言い値は安くてもRp.15, 000。正規料金を知っているので、無視に徹する。桟橋付近では早くもアイルに渡る人々が待っていた。手書き の切符を発行してもらい、正規料金のRp.12,000を支払う。
 桟橋は、滞在中何回も利用したレストランのブルガックの傍らにあったので、そのひとつに上がって、「Tea」 の瓶を注文した。素っ裸の男の子が道で遊んでいて、こんなのどかでほのぼのとした雰囲気のメノと別れるの が寂しくなる。女の子2人がバスケットでフルーツを私の元へ売りに来た。マンゴーが1つRp.50,000(65円)だと 言う。エッ、たったの?
 「買いたいけど、食べ方がわからないよ」
と、私。
 「カットしてあげる」
と、女の子。
 鮮やかなナイフさばきで、アッと言う間にマンゴーがカットされた。フィリピンでも、ベトナムでも、マンゴーの剥 き方はこれが一般的だった。皮を裏にしてめくれば、亀甲形に果肉が浮き出る。芯の部分もサイの目状にカッ トされている。マンゴーの皮は剥きにくく、芯の部分が大きいので、日本の果物のような切り方では、無駄な部 分が生じてしまう。胃の調子が悪いのも忘れて、マンゴーにむしゃぶりついてしまった。まるで甘味に群がるカ ブトムシだ。熟れすぎるくらいに熟していて、とにかく甘かった。さすが南国フルーツの王様である。最高の朝食 だった。 



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