ロンボク島旅行記

2003年11月09日 チドモ
 ギリ・アイルの桟橋付近にはチドモが待ちかまえていた。キラキラ・コテージまでRp.10,000(130円)とい うことで即OKした。ギリの3島では、自動車やバイクは存在しないと前述したが、馬車のチドモは観光客 を運ばない時も、普段は物資を運ぶという役割を担っている。低公害どころか、全くの無公害トランスポ ートである。原始的な感じがするが、私は自動車なんかよりも、このチドモの方が運転は遥かに難しいと 思った。何故ならば、人馬一体だから。機械なんかではなく、動物を操るのだから、操作マニュアルなど は存在しない。現に、この時の長老チドマー(単語を新しく作ってしまいました。ドライバーでもないし)も、 時には奇声を上げて馬を操っている。しかも、客車の部分は馬と連結されている。通りを直角に曲がる 時も、バックミラー無しで客車まで曲がり切らなければならない。けん引免許顔負けのこの技術は馬の 能力なのか、それとも馬を操る人間なのか、新たな疑問を生じてしまった。
 ゴトゴトと音を立てて、チドモはゆっくり走る。時々馬が糞をするために立ち止まる。そんな馬に、チドマ ーはムチを打つ。
 (別にいいよ、ムチで叩かなくても。時間なんてあって無いようなこの島での生活だから)
 島の中央部を抜けて、何回か道を曲がって、10分くらいで「キラキラ・コテージ」に到着した。私を出迎 えたのはオーナーのTAKAさんとコックのアンだった。 



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