ロンボク島旅行記

2003年11月11日 釣り
 当コラムは海外紀行でもあるし、本来はタイトルを「Fishing」もしくは「フィッシング」とすべきであったが、あえて 「釣り」とした。
 TAKAさん運転のバイクの後部座席にまたがって、行った先はマタラム郊外の田んぼ。「go fishing」と聞いて、 海釣りを予想していたのであるが、どうやらこの推測は外れたらしい。インドネシアでは米の収穫は年に3回。 気候に恵まれた年は4回だそうである。
 この田んぼのあぜ道に4つの小さな溜め池があった。どうやらこの溜め池が釣り場らしい。見た目は昔懐か しい日本の釣り堀。TAKAさんの友人とも合流して、10人規模のピクニック風景になってしまった。釣りをやらな いご婦人方は、山に生えた野生の果物を収穫している。
 さて、釣りの方は入れ食い状態。餌のミミズは辺りの土を掘ればいくらでも出てくる。淡水魚なので、最初はコ イかフナかなと思ったが、形はマンボウに似た、日本には生息しない(見たことがない)お魚だった。一行の中 で、スンギギのレストランに勤める英語堪能の人がいたので、いろいろと話を聞いたが、この魚は鶏肉に食感 が似ていて、貴重な価値があると言うことだった。
 南方の戦地を舞台にした戦争映画などでお馴染みの「ヒル」の存在が怖かったが、被害は誰にもなかった。 好奇心で、見たい気持ちもあったのであるが。実際に被害を受けたのが意外にも蟻だった。釣った魚に瞬時に 群がってきて、噛まれると猛烈な痛みを伴う。見た目は日本に生息する蟻と何ら変わりはないのだが、噛まれ た時の痛さと言い、群がり方といい、明らかに飢えている様子だった。
 地元の人と、地元の場所に釣りに来られたのはラッキーだった。これもTAKAさんと知り合いになれたお陰で ある。キラキラ・コテージを宿として選択した結果が非常な幸運をもたらした。ただ残念だったことは、この時カ メラをホテルに置き忘れてしまったこと。カメラ付きの携帯電話も電池切れで、一生の記念になるこの思い出 は、2度と復元が出来ないものになってしまった。



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