ランカウイ島旅行記

2004年12月07日 始まりは、いつも日暮里駅
 午前6時前の通勤電車で東京へ向かう。冬至に近い季節で、日の昇る気配もない。約一時間後には始ま るラッシュ・アワーが嘘のような車内の空きようであった。
 新宿で山手線に乗り換え、下車した駅は日暮里駅。出勤途中のサラリーマンたちの急ぎ足が多く見られる 駅前広場。そんな群の動きに対して、ひとり逆に歩く自分の姿。向かった先は、「吉野家」だった。
 海外旅行に行きだした当初の頃は、決まってJRの成田エキスプレスや京成のスカイライナーを利用してい た。そして、空港内のレストランで腹ごしらえ。今にして思えば、旅行開始と共に、リッチな気分を味わいたか ったのである。しかし、時とともに、そんな行為が無意味に思われるようになってきた。
 特に最近では、旅行直前の準備が不充分で、家を出る時間が極限までギリギリなのである。特急列車の 発車時刻まで、余裕を持って構えてなんかいられない。幸いにも、世界の大都市・トーキョーでは、来た通勤 電車に飛び乗れば目的地まで運んでくれる。ラッシュ・アワーに1〜2分おきのダイヤで列車を走らす国なん て、そうやたらお目にかかれるモノではない。
 空港内のレストランも、ビックリ価格のオンパレードだ。他国の空港内レストランも、空港外の価格に比べ れば割高であるが、日本の空港は凄まじい。うどん一杯で1000円支払うのならば、去年のインドネシア・ロン ボク島の旅ではロッジに1泊出来て、お釣りが来る。最近では、空港内の土産物屋とか、レストランには全く 興味が無くなってしまった。空港に到着したら即チェック・インを基本にしている。
 吉野屋を後にして、再び駅へと歩く。今度は京成電車の乗り場へ向かう。ここで、現金を持っていないこと を思い出した。日々の仕事が忙しくて、銀行で下ろす閑もなかったのである。早速、銀行のキャッシュ・コー ナーに立ち寄る。
 (とりあえず、5万円もあれば、小遣いとしては充分であろうか?)
 先月(2004年11月1日)に登場した、新1万円札との初対面であった。
 (なんか、オモチャっぽいな!)
 自分が初めて見るお札だというのに、現地でこれを両替してくれるのだろうか? 少しばかり、不安がよぎ った。



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