ランカウイ島旅行記

2005年01月07日 不安的中
 ランカウイはマレーシア国である。最近に訪れたインドネシア、ベトナム、タイ、フィリピンの国々のリゾート 空港とは少しばかり雰囲気が違う。落ち着いた雰囲気と、贅沢さが感じられるのである。空港のビルも施設 も先進国の臭いがする。土産物屋のディスプレーも華やか賑やかで、電力不足など微塵も感じさせない。 GNPやGDPといった数値が、実際にこのような場面で実感できるとは知らなんだ。
 さて、機内に預けた荷物が出てくるのを待っている合間に、しておくべき事があった。宿の情報収集であ る。ブースが一列に並んでいて、そこでホテルやレンタカーの斡旋をしていた。各カウンターで働く者たち は、ブースから出て、強引に客引きをする行為が固く禁じられている様子で、その場を微動だにしない。私 は、その一角に行って、
 「ホテルを紹介してもらいたい」
と、お願いした。すると相手は、
 「ランクは? ファイブ・スターかな?」
と、聞いてきた。
 「とんでもない! 安宿(モーテル)でいいから」
と、私。すると相手は、
 「無理だね。先週からクリスマス休暇だから、安宿はとっくに満室だよ」
と言ってきた。
 本当かどうかは疑わしい。適当に理由付けして、高いホテルを紹介する手かも知れない。
 そんな私の不安を察して、相手は次にこう言ってきた。
 「三ツ星クラスのホテルを片っ端から当たってみようか?」
 カウンターに置いてある一台の電話の受話器を持ち上げる。1軒目は満室。2軒目、3軒目と満室との回 答が続く。やっと、4軒目のホテルで、一室だけ空きがあるという。希望していた「パンタイ・テンガー」という 地区にあったので、4連泊で契約した。一泊宿泊費はRm160(1Rm=28円)、約4800円である。



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