ランカウイ島旅行記

2004年12月07日 パンタイ・テンガー
 空港出口にはタクシーが列んで待っていた。割とGNPが高い国だけあって、タクシー運転手や白タクによ る客呼び合戦は皆無であった。マレーシアでは、政府の方針で、路上の物売りや客引きが禁止されている。 旅行客にとっては、これほどありがたい政策はない。いつでも、どこでも、ゆっくりとリゾートでの休暇が味わ える。
 さて、空港内のブースで予約してもらったホテル名「The Lanai Langkawi Beach Resort」をタクシー運転手 に告げる。
 「Rm.16(480円)」
と、言われる。
 タクシーは外見こそタクシーであるが、メーター制ではない。料金は交渉制であった。交渉といっても、こち らもガイドブックと大差はなかった。変に外国人旅行者に対してボッタクリな請求をすることもないらしい。
 「ザ・ラナイ」のホテルは、パンタイ・テンガーという土地の南端にある。空港からは、その途中で、パンタ イ・チェナンという街を通過した。ここまで来ると、通りの両側にはレストランやホテルが並び、人通りも多くて 賑やかだ。
 パンタイ・テンガーとパンタイ・チェナンの境は通り一本であった。この通りは、海までは達しておらず、海 岸線での境界は小さな岬である。
 パンタイ・テンガーのメイン地帯を過ぎて、尚もタクシーは進む。通りの両側のレストランやお土産屋が無く なってしまった。屋台もなく、所々に街灯が明かりを灯すだけ。たまらずに、
 「(ホテルは)まだ?」
と、運転手に聞いてしまった。すると、
 「パンタイ・テンガーの端だから、もうすぐ」
とのことだった。
 案の定、ものの数百メール走ったところで、本当に「ザ・ラナイ」の看板が見えてきた。しかし、回りには店 の一軒もない。これは不便なホテル滞在になりそうだ。
 チップを含めて、Rm.20(600円)を運転手に渡すと、喜んで帰って行った。
 「ザ・ラナイ」のホテルのカウンターでは、ベールを被った女性のフロント係が私の到着を待っていた。



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