ロンボク島旅行記
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まだの方はとりあえず「ルポKAIGAI」の「アラブストリートにて 2003/06/22)」をご覧下さい。
今回のシンガポール入国もトランジット(乗り換え)の合間の滞在になってしまった。前回5年前の時はモルデ
ィブへの行きと帰りに、そして今回はインドネシア・ロンボクへの行きに立ち寄ることになった。だから既にシン
ガポールの入出国だけで、6つのスタンプが我がパスポートに押されている。
前回5年前、私は全く英語が話せない状態。そんな状況下で運悪く台風で飛行機が遅れ、ここシンガポール
のチャンギ空港で乗り換えに間に合わず、ひとり深夜の巨大空港に取り残されたのだった。空港内のトランジ
ット・ホテルに泊まったものの、トランクと生き別れになり、広い空港内を足を棒にして探し回った。結局トランク
とは目的地のモルディブまで逢わずじまい。生活必需品は全てトランクに入れてあったので、それは不便なトラ
ンジット・ホテル滞在であった。
今回も深夜の到着で、同じ「ターミナル2」。当時に泊まったトランジット・ホテルには長蛇の列が出来ている。
シンガポールは多くの旅行者にとって、トランジットの為の存在なのである。さて、そのトランジット・ホテルだ
が、結構値段がいい。6時間の使用でS$50(約3000円)、しかも部屋内は禁煙。タバコが吸いたければ、ゲー
ムセンターを挟んで外の喫煙所まで行かなくてはならない。今回は乗り継ぎまでに12時間以上もあるので、事
前に市内のホテルをインターネットで予約しておいた。
広大なチャンギ空港だが、喫煙所はホントに少ない。「ターミナル2」ではこれまでに2カ所の喫煙所しか発見
していない。先ほどのトランジット・ホテル付近の喫煙所。そこにはひまわりの花壇があって、飛行機のエンジン
音がやかましくて、そして赤道直下の蒸し暑い空気がムンムンとする。その姿は何もかも5年前とは変わってい
なかった。この5年で変わったのは自分の生活と人生。激動だった。
チャンギ空港で5年前と大きく変わっていた点は、地下鉄であるMRTが空港まで乗り入れるようになったこと。
これなら安く市内に移動できる。空港からのタクシーだといろいろと付加金がついて、市内までS$15(900円)は
かかってしまう。残念ながらMRTの深夜の運転はなし。乗り合いタクシーも深夜は営業しておらず、深夜到着便
の乗客たちは高価なトランジット・ホテルに泊まるか、高額なタクシーで市内のホテルに泊まるしか術はない。
格安の航空券も、このような落とし穴で、結局は時間もお金も高くついてしまう。
今回はシンガポールで一切の観光予定はなし。よって、5年前の残りシンガポール・ドルS$50と、新たに日本
円3000円のみを空港内で両替した。1S$=約62円のレート。まあまあいい方(レート)かな。両替所には先客が
いた。バッパー(バック・パッカーの略)っぽいいでたちの若いカップルが差し出す紙幣は、私もよく見慣れたプ
ラスティック製のカラフルなもの。オーストラリア・ドルだった。彼らもトランジット(乗り換えのための一時的な滞
在。24時間以内に再び出国すること)。この国を訪れるみんながトランジット。グリコのおまけに付いてくるよう
な、プラス・ワンの観光地。
「メインの国に行くついでに、ここで半日観光でもして行こうか」
と、いった存在がシンガポールなのである。
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