ロンボク島旅行記
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午前9時。「ロンボク島一日観光ツアー」の待ち合わせ場所が、我が宿泊するホテルのフロント前。迎えに来
たのは何と、昨日ツアーを申し込んだ時に、手続きをした旅行代理店の店主(片目の潰れた)だった。この店
主が今日一日私をガイドすると言う。例えは悪いが、ストリップ小屋で切符を売るおばさんが、実は踊り子だっ
たという感じ。当然、私だけの旅行参加と思いきや、車(ランクル)の後部座席には同乗者がいる。小さな女の
子と若いお兄さん。
彼らは店主の娘と弟。奥さんが病院に行く日なので、今日一日面倒を見ることになったそうである。何ともロ
ーカルでほのぼのとした展開に思わず苦笑してしまった。女の子はともかく、18歳前後の弟さんに挨拶したら、
全く英語は話せないとのこと。
最初の目的地は「ササッ族」の村。道中1時間以上もあり、その間、店主兼ガイドといろいろ会話をして情報
を得た。バリの爆弾テロ以降はロンボクの観光業界は深刻な不況で、倒産したホテルやレストランが多いとい
う。かつてロンボク島には広大な敷地を利用して、新空港の建設も計画されていたが、たび重なる大統領の交
代で、この話も絶ち消えになったらしい。人々にとっては好景気に沸いたスハルト政権時代が懐かしいらしく、
現政権には不平・不満が多いようだった。
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