ロンボク島旅行記

2003年11月05日 ササッ伝統文化
  車は田園地帯をひた走る。ロンボク島での雨季は、例年なら既に始まっているらしいが、最近は異常気象続 きで、今年は依然として乾燥しているらしい。農家の人々も、これにはお手上げ状態で、昼間から何もしないで ゴロゴロしているらしい。とはいえ、今はイスラムのラマダン(断食の月)。教徒は1日5回のお祈りを欠かさない と言うことである。現に、ロンボク島内の至るところで、モスクのスピーカーから大音響でコーランが聞こえた。 
 ロンボクの人口の90%以上がササッ人。古くから住む彼らは数多くの伝統文化を残している。今回のツアーで 訪れたのが、プヌジャの陶器市場、スカカラの織物工房、そしてルンビタンの伝統家屋である。いずれの伝統 文化も素晴らしいが、押し売りも凄かった。陶器や織物といった類は自分には何の興味も関心もないので、た だチップを渡してその場を逃げ出す場面もあった。
 興味を引いたのはササッ人の伝統的な家屋。かまぼこ型の高床式住居が密集して並んでいるのは圧巻だっ た。蚊除けのために家畜の糞で壁が塗られていたり、ネズミ返しが柱に仕掛けられたりと、通訳専用の英語ガ イドのお兄さんの存在も有り難かった。ただ、農閑期で何もすることのない人々が、やたら法外な価格でモノを 売りつける行為には興ざめだった。もっとゆっくり落ち着いて、撮りたいシャーター・チャンスも結構多かったの に。  



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