ロンボク島旅行記

2003年11月06日 スンギギよ、さらば。
  ギリ・トラワンガン島へ渡るプラマ社の船は正午の出航。マスコット・コテージでの最後の朝食を取りにレスト ランへ。宿泊客は最初の西洋人カップルが去って、新たに別の西洋人カップルが泊まっていた。昨日の朝食は バナナのパン・ケークにしたのだが、結構イケていたので今回はパイナップルのパンケークにした。ちょっと固 めの生地のパンケークは日本のホットケーキとは雰囲気が違う。
 少々早いが、午前10時にホテルをチェック・アウトする。そしてギリへ渡る集合場所のプラマ社オフィス前に向 かう。その途中に「ワーテル」があったので、寄り道をする。「ワーテル」とは民間の電話局のこと。公衆電話機 が存在しない田舎町では有り難い存在である。しかも、通話後に、お札での支払いが可能だから、長距離通話 には尚更もってこいの存在である。インフレ経済国下でのコイン式の公衆電話機通話は、市内通話や極短時 間でしか威力を発揮しない。一方、ホテルの部屋からの国際通話はボッタクリの料金請求をされる。去年のベ トナムでは、日本までの1通話に1500円も請求された記憶が生々しい。
 とりあえず家族の無事を確認し、早々と電話を切る。自動にプリント・アウトされたレシートの請求金額はたっ たのRp.5,000(65円)だった。(安いな)と思った瞬間に、いかにホテルが手数料をボッタクッているのか、憤りを 感じる瞬間だった。
 重い荷物を背負って、プラマ社オフィスの隣にあるレストランに到着。ここは若い女の子2人で奉仕をするレス トラン(雰囲気、値段はレストラン。内容はルマ・マカン)。集合時間まで2時間もあるので、ビールなど飲みなが ら、時間を潰す。日本脱出以来、極度の野菜不足に見舞われているので、グリーン・サラダとビールのお供の 定番であるサテを注文した(これが後々命取りに・・・)。
 ここに座っていると、いろんな輩が現れる。そのほとんどが物売りであるが、
 (こいつは商売にならない)
と、一旦諦められれば、彼らはみんないいヤツに変身する。2人の女従業員も含めて、時には大爆笑の社交 の場になった。平和すぎるくらいのどかなひとときだった。
 (ちょっとサテが臭いな)
と感じたけど、全部たいらげて、仕上げに「ミー・ゴレン」をオーダーした。出てきたモノはやっぱりインスタント 麺。スーパーで買えば1袋Rp.1,000(13円)のインスタント麺が、レストランだと付加価値付いてRp.7,000(91円) に。安いのか、高いのか、判断はつきかねるけど、この間の客は私だけ。
 (これで経営がやっていけるのかな?)
と、ふと思ってしまった。  



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