ロンボク島旅行記
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スンギギからギリ3島へ人を渡す船はプラマ社のみ。この会社は外国人旅行者の利用専用なので、今日は
私以外に利用する人がいるのかな?と、不安もあったが、集合時間の正午にはチラホラ西洋人のバッパー(バ
ック・パッカー)たちが集まりだした。しかも、この時間に合わせて1日一便、バリからの航路がスンギギに到着
して、私たちと合流するというのだから、さすが大手のプラマ社である。
船はプラマ社オフィス前の小道から海岸に出た場所から出る。沖にはバリ島からの大きなフェリーが既に沖
合に停泊して、浮かんでいた。船着き場の欠片もない海岸で、どうやって船が接岸するのかな?と思っていた
ら、乗客たちは沖で小舟に乗り換えて、浅瀬の波の上で上陸していた。その姿はまるで「ノルマンディー上陸作
戦」。4時間以上もフェリーに乗船していた乗客たちは疲れた様子で、ここからギリへ渡る者たちは更なる船旅
を余儀なくされる。
ギリへ向かう船は、たった今フェリーと海岸をハシケに利用していた小舟だった。乗組員にギリ・トラワンガン
までの所要時間を尋ねると、シケの状態によって違うが、早くて1時間、遅くて1時間半とのことだった。更に今
日のシケの状態はいかがなものかを尋ねると、「最悪」とのことだった。
乗船開始の合図が出た。太もも辺りまで水に浸かって、乗客は乗船する。私以外は金髪・青目の西洋人。日
本を発ってから、まだ一度も我が同胞である日本人とは逢っていない。
乗組員の言ったとおり、外洋は大シケ。モロに横波を受けて、舟がひっくり返りそうになることもしばしば。そ
の度に西洋人たちは歓声を上げる。無事、ギリ・トラワンガン島に到着したのは、予想通り出航1時間半後だっ
た。
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