ロンボク島旅行記
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ギリ3島は面積の大きい順に「トラワンガン島」「アイル島」「メノ島」と続く。ロンボク本島から近い順に「アイ
ル」「メノ」「トラワンガン」とほぼ等間隔で並んで位置する。日本出発前の計画では、アイルとトラワンガンの両
島だけに滞在するつもりであったが、スンギギで、
「最近はビーチの汚染も深刻で、メノ以外は汚い海になってしまった」
との情報を得てしまって、私を混乱させた。更に、
「トラワンガンはパーティ目的だけの島に成りつつある」
との現地情報も得たので、とりあえずは全島を回ってみることにした。インターネットでの事前のホテル予約も
一切していなかった。
トラワンガン上陸も舟から海の浅瀬に飛び降りる形だった。ここで待ちかまえていたのは「チドモ」。ギリ3島に
は自動車やバイクは存在しない。唯一の交通機関は自転車か、この馬車である「チドモ」だけ。宿探しも兼ね
て、チドモと料金折衝をする。向こうの言い値はRp.10,000(130円)。即OKした。
船着き場から反時計回りに島を回ってロスメン(安宿)を探す。「地球の歩き方」に載っていた「Blue Beach
Cottages」にまず行ってみたら、倒産していた。あとは手当たり次第に、何ヶ所かの宿の部屋を実際に見せても
らったが、料金と景色の面で折り合わない。それにしてもこの島の観光客数は多い。スンギギが閑散としてい
たのに、観光客はみんなこの島に集まっているのだろうか?
気に入った宿が見つからないまま、私を乗せたチドモは島の反対側の寂しい場所に来てしまった。打って変
わってひとけがない。この辺りには優雅なコテージタイプのホテルがあるのだが、宿泊客はガラガラ。フロントで
料金を聞くと、最低でも一泊US40$。これでは予算オーバーである。やはり島のセンター部が人も多く、安いロ
スメンも多そうなので、このまま島を1周してもらうことにした。
チドモは子馬が引く馬車。子馬といっても、見た目だけで、実は大人の雄の馬。途中ですぐにさぼり癖が出
て、その都度ムチで叩かれる。ギリ3島のうちでは一番大きいトラワンガン島だが、チドモで1時間もしないうち
に1周できた。
再びセンター街。現地の人と観光客が入り乱れて、賑やかな場所である。こんなに広い島なのに、何故かレ
ストランやロスメンは狭い場所に密集して建っている。何件かのロスメンでは、満室を理由に断られる。メインス
トリート(未舗装・3m程)に面した賑やかな立地にある「Dive Indonesia Bangalows」に空き室があった。一泊朝
食込みでRp.250,000(3250円)とのこと。これでは高い。今回の旅行での宿泊費は一泊3000円以内と決め込ん
でいたからである。かといって、他に当たる宿も少なくなっている。まあ、ホット・シャワーとエアコンがあれば、こ
れが相場かと思って2泊契約した。
表に待たせていたチドモに宿探しのお礼も含めてRp.30,000を手渡した。喜んで帰って行った。
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