ロンボク島旅行記
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よく寝た。相変わらず目の奥が痛い。
しかしこの島の夜は遅くまで騒々しかった。ライブ・ミュージックの音楽や通りを行き交う人々の会話や足音。
人はパーティ目的でこの島を訪れるという噂は事実の様だった。せっかくのパーティ気分も昨夜は疲れと発熱
で寝て過ごしてしまった。当初はこの島に2泊する予定だったが、すぐにメノ島に移ろうと決心していた。それ程
この島に魅力を感じなかったからだ。人が密集して賑やかな面ではバリ島と何ら変わりはない。ビーチもそれ
ほど綺麗ではなく、物価も高い。
プールサイドでの朝食。トースト2枚とフルーツの盛り合わせが付いた。予定より1日早くチェックアウトするこ
とをフロントに告知する。昨夜の停電の件をしきりに謝っていたが、別にそんなことは何も気にしていない。
「この島はうるさすぎて、自分の性に合わないから」
と、正直に理由を言った。
請求額はRp.200,000(2600円)。停電の分、まけてくれたのかな? まあ、電気代が高い部屋で、実際に電気
が使えなかったのだから、当然といえば、当然であるが。
チドモを捕まえて、桟橋まで揺られて行く。たかが300m程の距離なのでRp.5,000(65円)で交渉成立。重いバ
ッグを担いでこの距離を歩くこと考えれば安い。ギリ3島間の移動はパブリック・ボートを使う。このボートは地
元の人々が利用するもので、片道Rp.12,000(160円)だった。1日2本の運行で、乗り過ごした場合は、ボートを
チャーターする以外に島外に出る術はない。因みに、その場合のチャーター料はRp.80,000(1040円)だった。
事前に出航時間を確認していたので、この時は余裕でパブリック(Rp.12,000)のチケットを買うことができたが、
女2人の西洋人がロンボク本島行きのボートに乗り遅れて、途方に暮れていた。定員の20名が集まれば、定
刻以外でボートが出るらしいのだが、彼女らはまだ2人目。ロンボクまでのチャーター料はRp.88,000(1150円)
だから、2人でなら割り勘にしても、決して高くはないと思うのだが、まあ、概して西洋人のバッパーたちは考え
方がセコい。
出航を待っていたら、先ほどチェックアウトしたばかりのホテルのフロント係が走ってやって来た。計算を間違
えたという。昨日の段階での契約が一泊Rp.250,000だったから、Rp.50,000が不足で、更に夕方飲んだビール2
本とフライドポテト代Rp.35,000が未納だと言うのだ。こちらにも(未確認の)落ち度はあったわけだし、すんなり
Rp.100,000札で払うと、お釣りがないと言い出した。息せき切って走って来た彼に免じて、お釣りはもらわなかっ
た。たび重なる不手際をひたすら謝り続けるフロント係だった。
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