ロンボク島旅行記
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早くも午後3時を回ってしまった。今度は南側のレストランのブルガックについ入り込んでしまった(写真・
上)。向かいのギリ・アイルの島と、その手前に広がる綺麗な海を見て過ごすひとときは本当に贅沢な時
の過ごし方。不思議にも全然飽きることはない。
その名も「Tea」という瓶入りのお茶をオーダーした(写真・下)。ミネラル・ウォーター以外は甘いジュース
系の飲み物しか無いので、この「Tea」は存在が有り難かった。少々甘味があるが、サッパリ、冷えてい
て、値段も格安だ。
このブルガックで身も心もたるんでいると、いろんな暇を持て余す輩たちが話しかけてくる。ほとんどは
物売りたちだが、商売にならないと分かると、暇に任せていい話し相手になる。時にはレストランのオーダ
ーを取ったり、運んだりと、誰が本当のウェイターなのかの区別もつかなくなる。
私の右隣のブルガックには、物売りたちが群がっていた。その対象は・・・。私以外、唯一のコンチキ・コ
テージのゲストであるカップルではないか。65才は越えているような老人の旦那と、見た目は若い小柄で
痩せた奥さん。旦那は西洋人だけど、奥さんはオリエンタル・ムード一杯の東洋系。コテージで感じたけ
ど、旦那さんは空咳が激しかった。ここでも時々むせ返していた。まだ彼らとは挨拶は交わしていないけ
ど、向こうは私の存在を知っているのであろうか? ここでも私の方からは特に話しかけなかった。
ラマダンの関係で、夕暮れ時は6時半を過ぎるまで食事のオーダーはストップすると言われたが、またこ
こでもスパゲティ・カルボナーラを注文した。一品せいぜいRp.15,000(200円)だから、カネの使い道に困っ
てしまう。相変わらず、我がサイフは分厚いままだ。
生憎、陽は島の反対側に沈む。「Kafe Lumba Lumba」から見る夕日は素晴らしかっただろうな。と、そ
の倒産を残念に思っていたら、巨大な月が正面に出現した。満月までには後もう2日ほどといったところ
だろうか。夕暮れに突然現れた微妙に欠けた月は、私をもう1時間ほどこのブルガックに足止めさせた。
この頃から、レストラン周辺に観光客が集まりだした。ビーチ沿いに並ぶブルガックは皆満席になった。島
内の観光客が全員集合したのだろうか。10棟ばかりのブルガックであるが。
日が完全に暮れた。インターネットをしに、ブルガックを離れたが、店員不在で使えなかった。コテージに
帰る道は真っ暗闇。マタラムで購入した懐中電灯が役に立った。
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