ロンボク島旅行記
|
|
とりあえずは下痢止めの現地薬「ENTROSTOP」を調達するために外に出る。キラキラ・コテージからすぐのと
ころにレンタル・サイクルのショップがあったので、適当なマウンテン・バイクを選んで、
「これ、いくら?」
と、店番の女の子に聞いた。
「Rp.10,000(130円)」
との答えであったが、1時間でこの料金は高いかな。
「3時間くらい借りるから、ディスカウントして?」
と、頼んだら、1日でRp.10,000だった。どうも金銭感覚が狂うな。
チドモではスイスイの砂道も、自転車では走りづらい。すぐに体重で潜ってしまうのだ。結局ほとんど押して歩
いた。島中央部の雑貨屋兼八百屋で「ENTROSTOP」の在庫の有無を確かめたが、英語が全然通じない。仕
方ないので紙に「ENTROSTOP」と書いて、見せたら笑われた。容易に用件が分かったから笑ったのか、或いは
私が下痢に悩んでいるのを知って笑ったのかは不明である。ここには置いていないが、「★@◎▽※」という店
に行けば在るような言い方だった。その店の名前がなかなか聞き取れない。今度はそのおばちゃんに店名を
書いてもらおうと、紙とペンを渡すが、頑なに断られた。字が書けないのだったら、悪いことをしてしまった。
結局、この店では何の役にも立たず、桟橋のあるセンターまで行った。今度の雑貨屋のオヤジは英語が話
せた。
「有るよ、ENTROSTOP。いくつ?」
「エッ、いくつって? 1箱もしくは1瓶でいいんだけど」
「まあちょっと待って、今持ってくるよ」
と、オヤジが奥から持ってきたのは昔懐かしいマーブル・チョコタイプのタブレットの欠片だった(写真)。「いく
つ?」の解釈は「何錠?」の意味だったのだ。
「4錠欲しい」
と、言ったらハサミで切ってくれた。
「これを飲んでも治らなければ、ドクターを紹介するから」
と、オヤジは言ってくれた。
道ばたのレストランに自転車を止めて、「チキン・カリー」をオーダーする。早速、やっと手に入れることの出来
た「ENTROSTOP」を1錠飲む。出てきたチキンカレーはインド風。昔懐かしき、キャンプ場での失敗カレーを思
い出す。ルーはみそ汁のごとく薄い液状。味も薄く、お世辞にも旨くはなかった。
|
|
|
|