ロンボク島旅行記

2003年11月09日 下痢止め行脚
 とりあえずは下痢止めの現地薬「ENTROSTOP」を調達するために外に出る。キラキラ・コテージからすぐのと ころにレンタル・サイクルのショップがあったので、適当なマウンテン・バイクを選んで、
 「これ、いくら?」
と、店番の女の子に聞いた。
 「Rp.10,000(130円)」
との答えであったが、1時間でこの料金は高いかな。
 「3時間くらい借りるから、ディスカウントして?」
と、頼んだら、1日でRp.10,000だった。どうも金銭感覚が狂うな。
 チドモではスイスイの砂道も、自転車では走りづらい。すぐに体重で潜ってしまうのだ。結局ほとんど押して歩 いた。島中央部の雑貨屋兼八百屋で「ENTROSTOP」の在庫の有無を確かめたが、英語が全然通じない。仕 方ないので紙に「ENTROSTOP」と書いて、見せたら笑われた。容易に用件が分かったから笑ったのか、或いは 私が下痢に悩んでいるのを知って笑ったのかは不明である。ここには置いていないが、「★@◎▽※」という店 に行けば在るような言い方だった。その店の名前がなかなか聞き取れない。今度はそのおばちゃんに店名を 書いてもらおうと、紙とペンを渡すが、頑なに断られた。字が書けないのだったら、悪いことをしてしまった。
 結局、この店では何の役にも立たず、桟橋のあるセンターまで行った。今度の雑貨屋のオヤジは英語が話 せた。
 「有るよ、ENTROSTOP。いくつ?」
 「エッ、いくつって? 1箱もしくは1瓶でいいんだけど」
 「まあちょっと待って、今持ってくるよ」
と、オヤジが奥から持ってきたのは昔懐かしいマーブル・チョコタイプのタブレットの欠片だった(写真)。「いく つ?」の解釈は「何錠?」の意味だったのだ。
 「4錠欲しい」
と、言ったらハサミで切ってくれた。
 「これを飲んでも治らなければ、ドクターを紹介するから」
と、オヤジは言ってくれた。
 道ばたのレストランに自転車を止めて、「チキン・カリー」をオーダーする。早速、やっと手に入れることの出来 た「ENTROSTOP」を1錠飲む。出てきたチキンカレーはインド風。昔懐かしき、キャンプ場での失敗カレーを思 い出す。ルーはみそ汁のごとく薄い液状。味も薄く、お世辞にも旨くはなかった。



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