ロンボク島旅行記

2003年11月10日 床屋のアン
 学校を後にした私とアンは、島で唯一の発電所に向かった。小さな工場が1軒。ここで島内全ての電力を供 給している。働く人は1人だけ発見。何故だか感動を覚える見学地だった。
 レンタル・サイクル屋に戻ると、インターネット・カフェも併設していたので、2時間ばかり使わせてもらった。そ の間、アンは店の主人の散髪をする。なかなか器用な奴だ。主人は青空の下、ブルガック(高床式の床間)に 鏡を立てかけ、それに向かって地面に置いたイスに座る。散髪をする隣ではサイクル屋のオヤジがパンクの修 理をしている。そして、親鳥がヒナを連れて散歩のひととき。のどかな風景だ。
 突然「パン」というもの凄い音がした。タイヤのチューブが破裂したのである。鶏はともかく、アンもその場を逃 げ出した。
 「爆弾テロかと思ったよ」
と、アンの一言。
 床屋の仕事が済んだアンは一足先にコテージに戻る。私がランチにリクエストした「プルチン・カンクン」を調 理するために。



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