ロンボク島旅行記
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昼寝から目が覚めると、コテージのスタッフたちが
「ポー、ポー、ポッポ」
と、ひな鳥を寄せるための呼び声がした。
(まだ、捕らえられていないのか)
鶏の悲鳴だけは聞きたくないので、急いで自転車に乗ってビーチに出る。
一番西のレストランまで行って、夕日を待ちかまえる。しかし、バリ・アグン山の上部には今日も雲が立ちこめ
る。視界をずっと手前に移すと、地元の人が網を張って魚を獲っていた。ひとりの子供は素っ裸。一回の追い
込み漁で、結構大きな魚が数匹獲れるのが、ここからでもハッキリと見えた。
いよいよ夕暮れっていう時に、西の空は雲に覆われてしまった。結局、今回の旅行では満足のいく夕陽は拝
めなかった。満天の星空が見られなかったことと共に、悔いは大きく残ってしまった。
コテージに戻ると、昨日は留守だったスタッフ2名が私の帰りを待っていた。私は、早速アンの腕時計姿を冷
やかす。彼らによれば、今日一日アンは、慣れない腕時計を気にして、右肩を落とした状態で歩いていたとい
う。
そして食卓には・・・・。
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