ロンボク島旅行記
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搭乗1時間半前にマタラム空港に到着。と、思ったら、国際線カウンターが無い。空港職員に尋ねたら、ここ
は国内線のマタラム空港とのこと。
(タクシーの運転手め、間違いやがった)
運転手も私もお互いに確認しなかったのがいけなかったのだが、バリ経由でインドネシアを発つ観光客が圧倒
的に多いのだから、仕方がないといえば仕方がない。重い荷物を抱えて、300m程を歩く。
搭乗手続きも済んで、待合室に行こうとしたら、あれっ、出国の手続きがない。
(おかしいな?)
と思っていたら、係官が現れて、
「只今から出国手続きをしますから、一列に並んで下さい」
と、指示がなされた。乗客たちは手続きカウンターを一旦逆戻りして、並んで審査を受けた。随分のんびりとし
た、ローカルな空港である。こちらから黙っていれば、出国手続きなしでも飛行機に乗れてしまうではないか。
無事パスポートに出国のスタンプが押された。ここで
(しまった!)
と、思った。折角書いたハガキを投函していないではないか。仕方なく、売店のおじさんにチップを払って、投函
して貰うことにした。チップだけでは信用できないので、自分宛のハガキも追加して書いた。
待合所は韓国人のハネムーン・カップルが圧倒的に多い。残りは西洋人。帰りの便でも邦人は私1人だけに
なりそうだ。
シンガポールからのシルク・エアーが到着した。折り返しで我々が搭乗し、シンガポールへ向かう。マタラムに
降り立った乗客たちは、その表情が楽しみや期待に満ちている。約10日前の自分もそうだった。今から自分が
乗る機体は「日常行き」の片道路線。この次に海を渡るのはいつのことだろうか。
日没と共にシルク・エアーの便は離陸した。ロンボク最高峰のリンジャニ山が赤く染まる。ものの数分で、ロン
ボクの島影すら見えなくなった。
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